激動の中国現代史を背景に、地主の息子から一介の農民へと転落した主人公・福貴の波乱に満ちた生涯を描いています。度重なる不運に見舞われ、家族を次々と失いながらも、ただ「生き抜く」こと自体に価値を見出す老人の姿が淡々と綴られています。極限の苦難の中で剥き出しになる人間の生命力と諦念を、抑制の効いた筆致で描き出した感動の物語です。